2001年(長岡鉄男設計 D-105)(2006年 オークションにて売却)
ユニットFE-88ES

 近くの東急ハンズでかなりのカット精度があると聞き、板取図面をCADで描いて持ち込むことに。板に無駄の無いようにかなり工夫して描いたのですが、東急ハンズのカウンターでカットの刃の3oの意味をはじめて思い知りました。計算していたお兄さんが、「少し足りませんねぇ」と・・・「えぇぇ〜」てな訳で、こちらのD-105は影響でなかったものの、余った端材で計画していた10センチ用バスレフがその場で寸法変更するはめに。D-105はバッフルを2枚重ねにして、キャンセルマグネットをユニット裏に取り付けても収まるようにしています。バッフル2枚重ねは、強度補強と、バッフルコーナーを斜めにカットしたかったこともあります。ユニットも後々の取り外しのことを考え、鬼目ナットを使用しました。

 TV横に置くことを考え、キャンセルマグネットを取り付けました。TVにくっつくように設置しても画面が歪むことはなかったです。このころキャンセルマグネットはいいことずくめだと考えていた節があるのですが、後のオフ会でキャンセルマグネットを取り付けたり外したりして試聴したところ、かなり音質が変わることを確認してビックリしました。この時は、悪いはずはないといきなり音の比較もせずに接着してしまいましたが、音の比較をしてから接着すれば良かったと後悔しています。

 材質はMDF、足の部分はバッフルの穴開けで出た端材を使用しています。仕上は、ナラの突板。厚みが1ミリ近くあるかなり厚いものですが、その吸湿で延び縮みしてビックリしました。よく見ると、突合せ部分が開いたり押し合って盛り上がったりしています。突板の仕上には、オイル拭きの後蜜蝋塗り。この蜜蝋は東急ハンズで購入しましたが、石鹸みたいに固形のものです。そのままでは塗りにくいので、瓶の中にチップ状にして入れテレピン油に浸けておくと、なんと次の日にはドロドロのジェル状になっていたりします。色も臭いもタイガーバームみたいで、タオルに付けてスピーカーを磨きながら、凝った肩にも塗りたい衝動に駆られました。

 音は、ユニットの大きさからは思いもよらない低音が出ます。D-10よりゆったり鳴る感じです。D-10ではじめて聴いたときの衝撃は、今回は2度目と言うこともあるのか、それほどでもなかったです。と言うか、ある意味D-10もこれに負けないよいものを持っていました。この時点で、メインの座はD-10からD-105に移りました。
 
 家を新築した後、リビングの造付家具に収納していました。もともとこのスペースはD-118用に大きさを決めていて1年後の現在ようやく本来のD-118と入れ替えとなります。写真は扉を外したところ。

 ちなみに、上のD-105の写真のバックは以前の事務所。なんか懐かしい。

2001年 オリジナル設計
ユニットFE103M

 一応オリジナル設計ですが、設計といえるものではなく、端材で組み立てただけです。材質はMDF。バスレフポートの設計も出来ないときに、設計もくそもありません。後で計算してみると、ポートは低すぎる設計で低音感がありません。ユニットをFE103MからFE107Eに交換して、聴きやすくはなったもののやっぱり失敗作です。でも何故か今もメインシステムのリアとして鎮座しています。殆どリアスピーカーを鳴らすことはないのですけれどね(^^;;

 仕上はD-105と同じですが、バッフル面の突板は東急ハンズで購入したチーク材です。この突板はホントにペラペラで紙のようです。ユニットの下に何かくっついているのは、犬と猫です。