安城市の『暮らしのお店』を設計しました。
大阪で有名なパン屋さん『パンデュース』、愛媛の人気レストラン『チャーリーズ・ベジタブル』、
東京の人気デザイナー『セキユリヲ』プロデュースの雑貨屋さんが入った複合店舗です。
木のぬくもりを感じられる素敵な空間になりましたので、是非一度足をお運びください!
『暮らしのお店』のHPはこちら

今回の物件は、3店舗が入る複合店舗。
それぞれ愛知県外で実績のあるお店ですが、どのお店にも共通していることは“素材そのものの良さ”を大切にしていること。

建物の外観や内観にも木をうまく使い、木のぬくもりや心地よさなど、“木”という素材の良さを感じていただけるような空間を目指して設計しました。



   今回は、各店舗の責任者とお施主様である施工会社が集まって何度も会議を行い、店全体のコンセプトから外観・内観のイメージなど全員で詰めていきました。

様々なバリエーションのパースを作成し、「どこにどのように木を使うか?」「木の色はどのような色ががよいか?」「庇の形状は?」など、皆で意見を出し合いながら最終形状が決定しました。
 
 
    
ちなみに、今回はパースだけではなく模型も作成しました。
模型は、図面やパースだけではわかりにくいスケール感なども把握しやすくていいですね。
 


平面プランは、営業時間の違う各店舗が一つの家族のように協力し合い、
喜びも一緒に共有して成長していけるように大きな住宅をイメージしています。
それぞれの店舗はLDKであり、弟の部屋であり、妹の部屋と考えました
 


 
 雑貨屋さん
くらしのものがたり

 
狭い空間のため、廊下側は全てガラスにし、圧迫感を感じさせないないようにしました。
また、床と柱以外は全て白で統一し、作品をより引き立たせています。
「お店というよりギャラリーというイメージで」というお店のご要望に合った空間にできたのではないかと思っています。



 パン屋さん
しあわせをはこぶパン
外からもパンが並んでいるのがよく見えるよう、正面は大きめに開口をとりました。

広い売場面積ではないため、一部折り上げ天井にし、空間を広く見せながら、売場全体がショーケースとなるようイメージしています。

厨房はお客様からも見えるようにしたい、というご要望があり、扉のガラスを真中だけ楕円形で透明にしてみました。
 




白い清潔感ある空間の中、木のぬくもりも十分感じられるよう、できるだけ柱や梁を見せています。
ビュッフェスペースとの仕切りは壁を作らずガラスにし、柱と筋交いが見えるようにしました。

 ビュッフェレストラン
野菜がおいしいごはん

入口から入ってきたときに、空間が広く見えるよう、奥の方は天井を高くし、窓ガラスを大きくとりました。
ビュッフェスペースは清潔感を出すため、壁もカウンターも白のモザイクタイルを採用しました。
カウンター前面の壁やカウンター下に間接照明を入れ、全体的に明るい雰囲気になっています。
 



 共有部分


 入口の扉をあけると、奥の庭まで
見通せるようになっています。




廊下の途中には光を取り込む
ための中庭を作りました。
 
この中庭はパン屋さんからもレストランからも見えるようになっています。

レストラン側からの窓にはガラスの棚をつけ、グラスなどが飾れるようにもしています。
 
     
パン屋さんもレストランも、扉はこのような大きな格子の引戸にしました。

営業時間が違うため、どちらかの店が閉まっていても、あまり閉塞感が出ないようにしたかったからです。

隙間を作ることで、光や風が通り、いい感じに仕上がったのではないでしょうか。
 
↑ トイレのサインです。
セキユリヲさんのデザインです。
かなりオシャレなサインになりました。




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更新:2010.06.07